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ザ・バットマンVSダークナイト

 という事で始まりました、バットマンVSダークナイトです。 まぁこれ書いてる理由は、『 ザ・バットマン 』が公開され私見に行き10点満点中2000億点をたたき出したわけですが、どうもダークナイトと比較してる人がいるのをみてなるほどそういう考え方もあるのかと思った次第。 出来れば、あやふやなバイアス込みの俺はノーラン好きだからノーランに比べたらみたいなそういうクソみたいなカス理論は抜きで実際の行動から見てみようと思う。 その前に『 ジョーカー 』って映画ありますやん、アレに関して俺としては終盤の展開を中盤に持ってきて中盤からアーサーがジョーカーとして怒り見返してやるって感じでゴッサム燃やす展開だったら1兆点だったけど普通に頑張ったけど報われない男の話って感じだった為90点になった、もちろん10点満点中なのでいい作品なのは確か。 話が脱線したのでさっさと本題に入ろう。 先ず最新作 ザ・バットマン とダークナイトに関してだが同じバットマン作品だけあって類似点がある、そこを抑えてこの対決を考えてみると面白い。 以降はノーラン版をダークナイトさん、リーヴス版を バットマンさん と呼称する。 1どちらも活動二年目 正確にはダークナイト三年目かもしれないというのも、この情報はあくまでダークナイト本編中に出てくるジョーカーの「一年前を思い出してみろ」が元だからだ。 前作ビギンズから一年経ったと考えてダークナイトは二年目と考えていこうと思う。 先ずは公開順でいくとダークナイトさんは何をしていたか、ウェイン産業の開発力とブルースウェインとしての顔を使って資金洗浄されてる金の流れをゴードンと追ったり、市長選の資金調達のパーティ―やったり、幼馴染のレイチェルに彼氏が出来てやきもきしたり…。 お前本当にダークナイトか?っていうくらいなんていうか多忙かつ社交的な日々、いうほど陰りが見えない結構陽キャな感じがする。 そしてバットマンさんは…引き籠って世捨て人になってゴッサム浄化計画なんて危ないもん作って、物騒な日記書きながら掃き溜めに居るゴロツキを夜な夜な殴っていました。 …実際はもっと難事件を追ったりしてかもしれない…が見れる限り彼の活動はそんな感じなんですよ、だってポンと2年目ですって言われて会話のどこかであの時の事件はとか話してくれたらいいんだがそういうのも見当たらなかったし(忘れてたらご

ここまでが主観でここからが第三者視点の物語になる

最初は一人称の小説という流れであったんだけど、戦争をするとなると、敵国の心情とも書かないとなぁとか思い、ここからは第三者視点の書き方にしようと思った次第である。 何というかあれだ、本当行き当たりばったりが過ぎるものだと思う次第だ。 今回のアップはここまでで、戦争編、戦後編、旅行編の三回に区切ってまとめてアップしていこうと思う次第である、ほな!

第十八話  Flying “Chariot” doctrine

 軍の礼服を着込んだ俺とめかし込んだ双子のエレーナは 件のオペラハウスに来ていた 俺こんな場所は来慣れてないので緊張しているが 逆に軍関係者ばかりで来るまで緊張していたエレーナは 来慣れている場所のせいかオペラハウスに来た途端落ち着いている そのくせ少し緊張している俺に偉そうに館内の説明までする始末だ 「トロイ!!これこれ知ってる!?」 そう俺の袖を引っ張り階段を指差して 「トロイ知らないだろうから教えてあげるこれが階段って言うんだよ!」 馬鹿にしてるんだな、こいつ…そう思って少し機嫌が悪くなろうものなら 二人がかりでなだめてくる、それも暴力的にだ なのでこんな公の場所では絶対俺は機嫌を損なえない 「ふーん、そりゃ凄い」 乾いた反応をする、玄関ホールでそんな馬鹿なやり取りをしていると 今回の主賓とも言うべきお歴々の方々が続々とやってくる 正直俺はこの連中からは印象が悪い、それはこの体の方に原因があって 全部が全部俺の所為ではないんだが、正直暇があったからといって 好き勝手やってたのも事実で、その事が表面化したあたりから 余計に風当たりがきつくなったのも確かだ なのでここはさっさと退散しておくそう決断したら すぐさま双子の手を引っ張り二階へとあがっていく 間一髪だった、あと少しあの場でエレーナと馬鹿なことやってたら 何言われてた事か… 二階に上がると見知った男がいた、何とアーネストである しかも基地では散々茶化していた俺と同じ礼服を着ていた 「…」 つい言葉がつまってしまう、そりゃそうだ何でこんな前線指揮官丸出しの 軍曹になる為にだけに生まれてきたような男がこんな所にいるんだ 「黙るなよ…笑えよ…」 向こうも気まずそうにこっちの出方を伺ってくる…やり辛い 「貴方はトロイのお知り合いですの?」 そんな気まずい沈黙に助け舟を出してくれたのはサブリナの方だった 「ん?あ、ああそうだよ、あー…君は双子の…」 「サブリナ・ルドヴィングです、こっちは妹のゾフィーです」 エレーナはそうサブリナして挨拶し、ゾフィーを紹介する 「でもさ、なんでおじさん私達のことまで知ってるの?どっかであった?」 「ゾフィー!すみません…」 片方にぶしつけな質問をさせもう片方がそれを制す…エレーナの常套手段だな 聞きづらいことはこのような方法で聞き出してくる ましてや子どもだ油断してぽろっと口を滑らすも

第十七話 戦争までに 後編

 静寂が少しの間続き、ジークリットの呻き声がそれを破った よく見ると血も出ていない、ジークリットが倒れた付近を見ると 黒い粒が転がっている、粒の大きさは銃弾と同じぐらいで 拾って良く見るとそれはタイヤか何かの古いゴムを銃弾の形に削った物だった 器用な真似しやがる、後方が少し焦げているがこのゴムが破裂せず しっかりジークリットに当たってるあたり、火薬も少なめなんだろう 「新兵に先ずさせてる、痛みの訓練だ」 アーネストはそういうと回転式の拳銃の空薬莢を排莢し また新たに銃弾を装填し、蹲ってるジークリットの背中にまた全弾撃ち込んだ 「これは馬鹿な指揮官にする警告だ、ふざけた真似したら今度は実弾を使うぞとな」 そうして空になったカートリッジを排莢今度は… 「今度は実弾だ、痛い思いまでさせてなんだがお嬢さん、アンタが首を  突っ込もうとしてるのはこういう理不尽だ、不意に撃たれる  指揮官なんて部下の命を握ってるんだ、殺される覚悟もしてもらわないとな  でどうする?お嬢さま続けるかい?」 拳銃を弄びながらジークリットの方をじっと見ている 続けるか?と聞いているのはのはこの歓迎会のことだろうな まぁ部下の命云々はアーネストの逆鱗ともいえる部分で こんな少女の馬鹿な考えに対し、怒っているんだろう… 「大人しく帰れ、あんたの作戦もあんたもここには必要…」 そう言い切ろうとすると言葉の途中でジークリットが立ち上がった 腹部、背面部あわせてゴム性の模擬弾とはいえ12発も受けてうめき声程度な上 立ち上がるとは…根性なるなジークリット 「確かに、この痛みは初めての経験ですわ軍曹…ですがこんな痛みぐらいで  私尻尾を巻いて逃げるとアーネスト軍曹、貴方が思っていたとは…」 そういうとジークリットはヨロヨロと近づきアーネストの拳銃を彼の手ごと握り 銃口を自分の眉間に押し当てる、怒りに我を忘れているようにも見えるな その覚悟というにはヤケッパチな態度に対しアーネストに動揺はない 「何のつもりだ?」 もっともな質問だな 「私は、確かに世間知らずかもしれないけど、死ぬことを覚悟せずここに来たという  貴方のその“侮辱”は!許すわけにはいかないわ!」 やっぱ怒ってるようだな…だがこのままだと死ぬぞ…どうするよアーネスト 意地になって引き金引くか?それとも… 「フ…フハハハハハ!たいした肝っ玉だ謝るよアンタ

第十六話 戦争までに前編

 ギュンターとの衝撃的な別れのあと、俺とジークリットは別の列車の中にいた 「昨日何があったか聞くつもりはない…だが二日酔いとかは大丈夫なんだろうな?」 怒られると思ってずっと俯いてただけだったらしく 昨夜の件を不問にするといった途端に明るくなる にしても… 「ギュンターなんか性別が変わりそうな勢いでオネェ言葉になってたぞ」 「不問にふしてくれたんですよね!」 あのオネェ言葉が気になってついその事だけでも聞こうとすると今度は怒り出す 全く扱いづらい奴だな… 「それより少尉、今向ってるのって…」 「そうだブリニストより更に前線に位置する『クルムタン前進基地』に向ってる」 クルムタン…アルプトラオムの森の向こう側にあるそこを越えた先にある基地だ 今は列車だが次の駅からは馬車あるいは車になる 理由は言うまでも無くその先に線路が無いからだ 以前までは…少なくとも俺が後方に運ばれるまではそこには線路があったんだがな 今回は駅からは自動車を使う、今まではシティ向きの貧弱な車両で 山道を通っていたが、今回は山道仕様というのに乗れるらしい 森のなかで整備された複数の細道をランダムで通り森を抜けた先が クルムタン基地である…そしてその先へさらに進むとヘクサォに入り込み 相手の航空基地に対する牽制の為の前線基地がある 前線基地といっても塹壕やその中で作った掘っ立て小屋だ 相手の航空機のおかげで輸送路は無くなり細い道をなん往復もして 物資を運んでいる状態だ、その内戦線は瓦解するだろうな… そんなことを考えているとクルムタン前進基地に到着した 俺とジークリットは同乗した際に詰まれた荷物を出すのを迎えに来た兵士と一緒に 手伝うことにした、大きく長い箱と衣装ケース、この二つだ 長い箱の方は重量物で2人がかりで運んでいった 衣装ケースに関しては俺が…あれ? 「ジークリット…君、何も持ってないじゃないか」 何も手伝わないジークリットについ突っ込んでします 「だってみんな慌しいんですもの…あっと言うまに…そのケースだって  少尉一人で持ってるし…」 あー生活習慣の違いか、軍隊って目茶目茶しゃきしゃき動くからな ジークリットってのんびりしてる所あるから仕方ないっていやぁ仕方ないか そうなってくるとここは俺の秘策がものを言ってくるわけだな 「ジークリット君、君に重大なお話がある」 「なんです?それはそうと

第十五話 手記

 実はこの世界に来てから日記というか手記のような物を取っていたりする 最初は記憶喪失の体裁もあってか、とりあえずまたなった時の為に… なんて外向けの理由であったが、書いてみると面白いもので 考えを纏める時などに役に立つとわかりそれ以来時間があれば書いていたんだが ここ最近書けてなかったりする、最後に書いたのはいつだったかな そうか…3月3日辺りで書くのやめてたのか… 手記を久しぶりに見返して思い返す この日以来色々と出来事が加速していった 何の意味のなさそうなチラシの一文、これを書いた日以降忙しく書く機会が 中々なかったな、今までは暇すぎたと言うのがあるのだが まぁ見返しても成果がない時期も逆に書いてなかったり うろ覚えの死後の世界では覚えてる限りは書いてたりしてるが 体を得てからあの世界の話がアヤフヤになってきて まるで寝てたころに見た夢のようにも感じられるので、言った言葉に自信がない 俺自身半信半疑だったりする、どれだけ戦争すれば平和になれるかなんて… ともあれ、あれからもう二ヶ月は経ってるか…もう五月だな 一先ず書いて置かなければいけないことでも考えてみるか やはり例の爺さんの現役復帰だな、俺としてはそれが一番有難い話題だった 何より何も話してないのに俺の今回考えた作戦に気がついたりと 何かと厄介だったからな、それから…そう思って空いた時間に 手記を見ながら思案している所に例の声がする 「少尉さん!何読んでるの?」 例のクレマン君だ、まぁ彼女が気軽に来るということは 今いるのは例よって例の場所である、初めて彼女と逢って以来 何度となく顔を付き合わせた喫茶ラバンだ 「うーん、まぁ日記みたいな物かな?ほら私は一度記憶無くしてるだろ?だから」 「見せて!!」 いきなり人のもを取り上げようする 「ダーメ!プライバシーの侵害だ!!」 「何よプライバシーって」 「ほらなんか新聞であっただろ、個人の…プライベートの…!」 「私そんな新聞読まないし、解った私のだけ見せて!」 それが一番駄目! 「リューグナー少尉、こんな所にいた!ギュンター卿が探してましたよ!」 いい所にジークリットが来た、あれ以来彼は、ここで任務についており 形式上は俺は彼を補佐する任務についているのだが まぁ実際は秘密同盟を結んだギュンターの盟友である 俺の補佐を命じられてるのが本当のところだったりする 「

第十四話 1904年3月3日

 1904年3月3日 色々と合った諸準備がある程度形になろうとしていたころ 男か女といえば確実に女といわれるであろうジークリットはぷりぷり怒っていた 「少尉!軍人って人種は好きになれません!!」 このように命令文書をもって基地に行った後からそれ以来この調子だ 一応基地指令の手前では笑顔は崩さなかったが 基地を離れた途端に怒りを露にするんだが、いかんせん 可愛い怒り方なものだから手に余る 帰りのこの路面電車の中でもその子どもが機嫌を損ねたような 愛らしい怒り方は相変わらずで周りから変な目で見られてる… 「皆が皆、君を女扱いしたことなら言ってははなんだがいつものことじゃないか」 「違います!!」 何だ違うのか? 「だったら…!アレか!」 「そうアレです!!」 “アレ”とは、今回貴族の名を使ってこの魔術機関という名の小さな部署は 戦術諜報に関しての技術協力という名目で加わることになっていた 実際我が軍は変な突出の所為で兵站を伸ばしすぎ細い道を頼りに ギリギリ生かされているようなものである 向こうの戦略としてはこの小出し戦法をさせ続けこちらの一番大事な“人員”を 削り取っていこうという算段だ この基地より向こうは森が広がっていて敵の地上兵力の進行を遅らせることは 出来るが、同時に此方の輸送手段も限られていら その中で魔術なんて胡散臭い物に頼ってでも敵の情報集めたいそんな中 ジークリットは基地指令以下、将校連中の前で 「私、アドルフ・ジークリットの長男、ヴォルフガング・ジークリットに  この戦況を打開する妙案があります!!」 なんて言い出した訳で、でも身振り手振りが完全に男装した女の子のソレで 別に悪印象でもなかったし、あれ自体は緊張を解くいい演説だったと思うんだが 「でもまぁ、なんだっけ?戦列歩兵を使っては戦術的にはありえないが  その時代を生きたお歴々もいて妙に関心してたりして、魔術師に対する  警戒感みたいなものは取れてよかったと思うぞ」 そう何とかたしなめて見る 「重装甲戦列歩兵隊ですぅ~!!」 なんちゅう声を出すんだ 「解った解った、重装甲な!」 「はい…ぐすん…少尉はこの案駄目だと思いますか?、重装甲…」 出来れば俺としてはそれよりこっちのギュンターの書類の方を吟味したいのだが… 「そうだな、次の駅で降りてどこかの店でちゃんと聞かせてもらおうかな  基地ではその話